熟母24 ～母親のセックスを覗いてしまった息子～ 藤木紗英

作品の感想&レビュー

1. 中平一樹

   2023年6月13日

   母性と女性と牝性が融合し、妖艶さと淫靡さ綺麗さを魅せる”いい女”

   ながえというメーカーが得意とする人気シリーズの作品で、実の母と息子の禁断の関係を描いた作品です。

   物語は、夫が亡くなった母と夫の友人の男性が絡んでいく中で、息子が実母へと女性としての感情を抱くことから始まります。この関係によって、息子の興奮と禁断の快感が抑えられずに増していく様子が妖艶で淫靡な姿として描かれ、息子の心情と性欲の葛藤が映し出されます。そして、母が事実を知ったことを告げることから、男が母の隙を見て襲いますが、母は抵抗し諭します。しかし、喘ぎと乱れと悶えに変わっていき、母は女性から牝へと変わり、２回戦へと続く構成によって、彼女の堕落がはっきりと描かれます。

   この関係によって示される身体の堕落の姿や、葛藤を踏まえた母と息子のやりとりから生まれる心の堕落の姿が表現されます。また、ドラマチックな流れを挟みつつ行われる本番シーンは見所ですし、”いい女”となった母と女と牝が一体化した姿も魅力的です。

   ただ単に”いい女”としての彼女ではなく、過剰ではない適切な淫語や、鍛えられた体による激しい動き、手や足の表現など、さまざまな仕掛けがあります。さらに、禁断の関係に至る演出や、男女の背景も描かれ、エンディングまで手を抜かずに作り上げられています。この関係が禁断であることを表現しつつ、一つの幸せの形として結びつけ、未来を感じさせる流れを見せる点でも素晴らしいと感じます。

   視聴後には、いい女の姿とともに、AV女優の藤木紗英さんの魅力や才能に感動することでしょう。また、各絡みが異なる趣を持っているため、シーンごとのリピートも楽しめます。

   このように女優の本質的な魅力を引き出し、ドラマとしての演出も手を抜かずに行い、禁断の関係という難しいテーマを完成させた作品は、そのジャンルの傑作と言えるでしょう。お忙しい中、ありがとうございました。