腰使いに波打つ水面、青年との情事に溺れる浴室での濃密逢瀬―。 濡れた密室 風間ゆみ

作品の感想&レビュー

1. くいち

   2024年2月14日

   大人の濃密密着ドラマ

   風間ゆみさんの濃密さが際立ち、感情表現も驚くほど素晴らしいです。その表現力や表情は年々魅力的になっていますね。若い男優との不倫関係が進展していくテンカイ。この演技もゆみさんだからこそ素晴らしいです。何か、より自然な演技になった感じがします。さすが風間ゆみさんです。令和6年には第2弾の不倫作品がありますが、さて、第3、第4、第5弾ではどのような風間ゆみさんが見られるのか、楽しみです。この演技を見て、30周年の記念も決まったと言えますね。

2. やくもい

   2024年2月13日

   新しいアレンジアイデアが良いのでシリーズ化に期待

   『濡れた密室』というシリーズがアレンジされて復活しました。本来のシリーズは加藤ツバキを主役にしたもので、中出しNGなのに妊娠するという中途半端さが目立っていましたが、今作は別のストーリーでシリーズ化できる可能性を感じます。ただ、冒頭から夫役が結婚指輪をしていないようなしょせんAVなんでｗという手抜きに甘えている様子が見えるのはよろしくないですね。

   上司の妻と部下が浴室で鉢合わせする基本的な流れはそのままで、2人が相思相愛になってしまう中出し沼にハマる展開から、実は夫が妻に秘密で若い男をあてがう策略だったという台本がいいですね。特に妻が夫に言われるままに部下に家の鍵を渡すことで、事実上の同居＆愛し合う2人が種付けセックスをする重婚状態が、夫の了解のもとに成立するというアイデアは背徳的です。部下が実家を出た息子と同い年という設定で、ぱっと見は疑似親子のように見える歪さはもう少し深掘りできそうです。

   裸を見られたくらいで大騒ぎしない大人の女性の落ち着きが良かったし、中出ししたばかりの女性とリラックスした会話を楽しむエロ無しの風呂タイムや、リアルな生活感のある演出もセンスがいいです。

   ただ、惜しいのはせっかく合鍵というキラーアイテムを用意しながら、最後までそれを活かす演出がないまま終わってしまったことです。後半のセックスは夫が寝ている家に部下が勝手に入ってくる形にして欲しかったです。

   後半が寝室でのセックスというのも、タイトルからするとブレている印象が強いです。もし、妻が風呂に入る時間に夫が部下を呼ぶという筋書きにしたなら、妻の風呂タイムは夫が寝たふりをしなければならず、中で何をしても黙認するルールで統一したほうが分かりやすいです。風呂のドアがすりガラスなので、最後は夫が外から覗いている様子が分かる演出があっても良かったかもしれません。ベッドでのセックスにこだわるなら、せめて夫の隣で行うニアミスのような場面か、実家を出た息子の部屋で行うべきでした。

   夫上司の動機が単なるNTR性癖なのか、子供が家を出た夫婦の寂しい生活がきっかけだったのか、そこを掘り下げるだけでもいろいろな可能性がありますし、女優の年齢によって代理的な孕ませのアレンジも効果的だと思います。1作で終わるのはもったいないです。まだ物足りない点はありますが、今後に期待したいという意味で、オマケ気味の星5つです。