あなたは寝てただけだから

作品の感想&レビュー

1. 中平一樹

   2025年9月9日

   小さな嘘の後始末に追われるエロい妻

   黒金先生が得意とする女性ヒロインの魅力がよく描かれている作品の1つです。フィクションの中で、ヒロインの冷静な態度や利巧な行動に、生々しい女性らしさが混ざって、本当にセクシーです。

   夜遅くにやってきた相手（夫の友人）が実は夫ではないことに気づきながらも、知らないふりをして欲望を満たす人妻。夫の友人が一方的に訪ねてきたため、この人妻に過失はありません。そんな彼女の賢さが人間味があってリアルなのです。そして、知らないふりにはもう1つの狙いがありました。夫の友人の突然の前戯に刺激された妻は、その気になってどうしてもイかせられたいと思ったのです。そして、妻は相手を夫だと思っているように振る舞うことで、最後の一線を越えさせられなかった夫の友人を誘導しました。

   気持ちよく中出しをして去っていった夫の友人に対して、妻は後始末に追われます。この中出しの後始末は、男性よりも女性の方が大変なのがリアルです。妻が面倒事に巻き込まれないように気を遣っていたのに、無防備に部屋を出ていく様子を義父に目撃され、別のトラブルが起きます。こうして、ただ寝ていたはずの妻が大変な目に遭う様子が描かれています。

   この窮地に陥った妻が、自ら寝間着を半ば脱いで義父を誘惑するシーンのセクシーさは、エッチのシーン以上でした。一部は焦りもあったでしょうが、義父目線で見ると、息子の友人とエッチした直後に自分ともエッチしたいとするドスケベ女という印象で、とても良かったです。妻は、夫の友人とのセックスで満足していたためか、個人的には夫の友人とのシーンの方が盛り上がっていると感じました。しかし、自宅で、夫の近くで、連続して夫以外の男性とエッチをする自分に興奮し、背徳感を覚えているようでした。最終的には義父にも中出しされて、フィニッシュ。夫の友人と同様に、義父も言葉を発せずに去っていきます。

   改めて考えると、妻はずっと後始末をしているこの作品。一時の快楽のために、知らないふりをしたことで後ろめたさを感じていたのかもしれません。ラストの夫との会話からは、その答えは分からない。

2. momotaro

   2024年12月10日

   今作のNTRは男が2人！

   この作家の女性キャラは私の好みで、商業誌や同人誌、電子媒体でも購入して愛読しています。浮気やNTRが多い作風で、男性1人と女性1人の絡みが基本ですが、今作では驚くべき展開が！旦那の友人と絡んだ直後に、義父まで登場してしまいます。1人ずつの絡みなのに、相手が変わって連戦とは…！旦那の友人と思っていたら実は義父だったり、新しいパターンが新鮮でした。私は男1人に複数の女性が登場するハーレム系が好きなので、この作家にもハーレム系に挑戦してほしいなと思います。