全知、あるいは全痴。

作品の感想&レビュー

1. いろすえ

   2023年9月13日

   ただの自己満足

   ページ数を無駄に増やすことで、エロに関係のない部分を強制的に見せられて不快でした。
   作者はエロがメインではなく、物語を読ませたいという意図があるようですが、そういった内容に興味を持たずに購入した読者からすれば、作者の自己満足に過ぎないと感じました。
   作者は技術の向上を追求せず、印象に残るためにページ数だけを重視しているようで、そのような浅はかな考えにはいら立ちを感じる本でした。

2. りょうま

   2023年9月7日

   人生初レビューです。最高でした。

   私は過激なプレイ内容に興味を持ち、購入しましたが、実際に体験してみると予想とは違う感動を覚えました。

   この作品は、性的な傾向が強い先生とヒマリの関係に焦点を当て、ヒマリがその行為を通じて被虐の喜びに目覚め、2人の関係を発展させていくという内容です。

   驚いたことに、この関係の根底にあるのが純愛だということでした。

   お互いの思いを理解し合うための愛のある行為によって、私は強い興奮と同時に安心感を覚え、心が温かくなりました。他の人を通じて自分自身を理解するということが、こういうことなのかと個人的に納得しました。

   ヒマリの描写に関しても、彼女の聡明さがプレイへの理解を示す一方、彼女が快感に負けた際には、頭脳を駆使して先生を興奮させるために媚びるなど、素晴らしい解釈でした。

   私はヒマリが好きで、過激なプレイも好きなので、この作品は完全に私のタイプでした。同じような性的な傾向を持つ人には強くおすすめします。

3. ザク

   2023年8月21日

   シコリティが高く、プレイ内容と読後の良さのギャップが凄い

   最初に、値段とページ数を見ると、一般的な作品よりも高く、多くのページ数があるため、総集編のように思われるかもしれませんが、実際は単一の作品です。
   この作品では、最初は騎乗位のゴム有りプレイから始まり、焦らし、目隠しゴム有りでのオホ声、後背位でのスパンキング、腹パン、アナル、首しめ、尿かけ、ゴム付け誘惑中出しなど、100ページ以上のボリュームを使ったさまざまなプレイを楽しむことができ、シコリポイントがたくさんあります。最後までエロいです。

   ストーリーは、普通のプレイで主人公が優位だったのですが、別れ話をされて焦り、相手のS性癖を知り、主人公もそれに呼応しMとなって一緒に堕ちていくという大まかなあらすじです。心理描写とプレイの流れが細かく、丁寧に描かれており、物語性に没入させてくれるのは見事です。
   中盤以降のプレイはますます過激になっていき、腹パンなどは選ぶ人もいるかもしれません。他の作品ならばページを飛ばしてしまったりするのですが、この作品はなぜか魅力に引き込まれていくものがあります（確信）。
   そして終盤に向けて、ますます人間の尊厳がなくなっていくようなプレイや、変わっていく身体の開発などがあります。そして、以前（原作）のような自己愛がなくなるかと思われましたが、心からの満足を手に入れたことで、自己肯定感が高まり、さらに堕ちていくという、内面の不幸ではない素晴らしい結末を迎えました。

   今まで貴サークルのリリースされたブルアカ本はすべて購入していますが、今回の作品は熱意が高く、プレイ内容は決して万人受けとはいえませんが、この作者の熱意と原作のキャラクターへの愛が伝わるものがあり、共感する人は多いのではないかと思います。値段は安くありませんが、私はこの作品を買って後悔はありません。今後もご活躍を期待しています。