日常の中に潜む感覚遮断の穴

作品の感想&レビュー

1. 福岡聖菜

   2023年8月18日

   違う、そうじゃない

   最近流行しているのは、感覚遮断落とし穴というものです。
   日本の地下にゴブリンがいる理由や、このトラップを作ったのは誰なのかといった疑問はありますが、私はそのまま受け入れることにします。ただし、エロさがあれば十分です。
   とは言え、感覚遮断落とし穴は時間停止のような要素があり、感覚が戻った瞬間の連続絶頂や無残に変わってしまった自分の肉体を見て絶望することが楽しみです。しかし、この本では落とし穴に落ちた女たちは自分に何が起こったのかわからず、最後を迎えてしまいます。
   これは重大な解釈の違いでした。知らないうちに巨大になった腹やいやらしく変化した乳房を知覚することもなく、物語が終わってしまうなんて、挿入なしでエッチしたと宣言されたようなものです。
   私は肉体変化した女の子の絶望顔を見たかったのに、これでは不完全燃焼です。主観的には女の子が落とし穴に落ちて、ただ絶頂しただけなので、エロ本とは言えません。