搾精学級 2〜性格最悪の女子しかいない学校で性的イジメ生活〜

作品の感想&レビュー

1. アオマル

   2020年8月27日

   その「本当の自分」は本当にあなたですか？

   今回のカゲヤマとサンゼンインは、正反対とも言えるふたりですが、共に親から期待されすぎて育てられました。物語の始まりからウチダはカゲヤマに振り回されるサンゼンインとの関係が描かれています。しかし、ウチダはカゲヤマとその母親の会話を聞いたことで物語が展開します。

   カゲヤマは親を憎み、本当の自分になろうとします。タバコや万引き、飲酒、パチンコなど、やりたいことがたくさんあります。そしてセックスを通じて本当の自分になったと喜びますが、それらを行う理由は親に禁止されているからです。

   カゲヤマは何かを成し遂げるためにではなく、親に対する反抗の手段としてこれらの行動を選んでいます。それが本当に自分の意志なのか疑問に思います。

   そしてサンゼンインも同じように苦しんでいるようで、カゲヤマはそれを利用して一線を越えさせようとします。しかし、サンゼンインは親を否定しておらず、自分自身の意志がどうかは不明です。

   カゲヤマやサンゼンインの最後の叫びには、父親の重圧から解放されたいという願いが込められているように感じます。

   後の展開で、サンゼンインの関係や意思がどうなっていくのか、そしてカゲヤマが本当の自分と向き合う姿が楽しみです。桃マニア先生の絵も上達していて、キャラクターも魅力的です。特にサンゼンインの真面目さやT3000への興味が面白く描かれています。バレーボールのユニフォームも素敵です。